完全流産の症状は?出血や痛みはある?体験談紹介【産婦人科医監修】

 専門家監修
公開日:2019/01/28
更新日:2019/02/13
完全流産の症状は?出血や痛みはある?体験談紹介【産婦人科医監修】
監修
小川隆吉先生
小川クリニック院長

流産はとても悲しいことですが、すべての妊婦さんの約15%の確率で起こっており、決してめずらしいことではありません。今回は流産のなかの「完全流産」について、症状や流産後の妊娠などについて解説します。

完全流産とは

そもそも流産とは?

流産とは、赤ちゃんがおなかの外で生きていけない時期に、妊娠が終了してしまうことをいいます。ここでいう「おなかの外で生きていけない時期」とは、妊娠22週未満を指します。この時期に胎児が子宮の中で亡くなってしまったり、子宮から娩出されてしまったりすると、流産と診断されます。

進行流産は不全流産か完全流産になる

流産は、いくつかの種類に分けられます。まず、症状で分けると、出血や腹痛(主に下腹部)などの自覚症状がないものを「稽留(けいりゅう)流産」といいます。これに対し、出血や腹痛などの症状があり、流産が進んでいる状態を「進行流産」といいます。

進行流産は、流産が進んでいくうちに「不全流産」と「完全流産」に分かれます。

不全流産は、胎児や胎嚢(たいのう・胎児を包んでいる袋)などの組織が体外に出はじめていますが、まだ一部分が子宮の中に残っている状態です。出血や腹痛があり、不全流産と診断されると、胎児や胎嚢などの組織を取り除く手術(子宮内容除去術)を行うか、「待機療法」といって、胎児や胎嚢などの組織が自然に出てくるのを待ちます。手術か待機療法のどちらを行うかは、医師と相談して決めます。

一方、完全流産は、胎児や胎嚢などの組織が、すべて子宮から自然に出てしまった状態です。

先輩ママの「完全流産」体験談

完全流産を経験した先輩ママ2人の体験談を紹介します。

●心拍が確認できず、完全流産に
妊娠7週のとき「赤ちゃんの心拍が確認できない」と言われ、経過観察に。その数日後に鮮血があり、パート中でしたが早退して病院へ行きました。先生から「赤ちゃんが流れちゃいました」と言われ、すぐに診察も終わり、待合室で幸せそうな妊婦さんを見たときはつらかったです。
でも、2カ月後に生理が来て、その2カ月後に妊娠。無事に赤ちゃんが生まれ、今は幸せです。

●心拍が確認できたあとに出血
妊娠8週のとき、赤ちゃんの心拍が確認できたものの、数日後に出血がありました。受診して流産と診断され、「きれいに出てきたから手術なしで大丈夫です」と先生から言われました。その後、生理が来たのは思っていたよりも早く、1カ月後ぐらいでした。

完全流産の症状

完全流産は、流産が進行して胎児や胎嚢などの組織がすべて子宮から自然に出てしまった状態ですが、子宮の内容物を押し出そうとしているときは、出血や腹痛があります。

出血……ダラダラとした出血、量が多い、鮮やかな色の出血、血のかたまりがある

腹痛……ズキズキした下腹部の強い痛み、周期的な痛み

ただし、痛みの度合いは人によって異なり、「歩けないほどの激しい痛み」という人もいれば、「生理痛が強いくらい」など、さまざまです。

子宮の内容物が出てしまうと、出血や腹痛は徐々におさまります。

【医師監修】切迫流産の原因・症状・治療法!腹痛や出血発症時期はいつ?
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小川隆吉先生
小川クリニック院長
日本医科大学卒。都立築地産院産婦人科医長として勤務する傍ら、日本医科大学産婦人科講師を兼任。1995年小川クリニックを開設。医学博士、日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医。妊婦さんの疑問や悩みに真摯に応えてくれる、気さくで頼りになるドクターです。

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